フォルクスワーゲン岐阜六条店舗に2023年3月上旬、PCAの稼働がスタートしましたので、ご案内をさせていただきます。
PCAとは:
以下、Volkswagenオフィシャルホームページの説明文でご紹介します。
Premium Charging Alliance
フォルクスワーゲンでは、90kW以上の高出力での日本最大の急速充電ネットワークを目指して、随時急速充電器ネットワークを拡充しています。
外出先の充電は、Premium Charging Alliance(以下、PCA)にお任せください。
全国のVolkswagen正規ディーラー*1、Audi正規ディーラー、及びポルシェ正規ディーラー*2にて、急速充電器をご利用いただけます。
PCAの充電器を利用することで、ID.4は約40分で満充電の8割をチャージすることが可能です。
そうなんです。PCAとは、フォルクスワーゲングループの現在3ブランド、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲンが共通の急速充電器を全国ネットワーク化しているサービスなんです。
例えばポルシェの「タイカン」オーナー様がフォルクスワーゲンの充電設備を使用する事が出来る。またその逆でフォルクスワーゲンの「ID.4」オーナー様がポルシェディーラーの充電設備を利用する事も出来きるので、利用可能基数が増えることで利便性向上につながるということですね。
工事は設備の納入に合わせて事前に工事スタート。大きな工事は定休日に行って、10日ほどで完成しました。当然、設備は24時間使用可能なので閉店時でも利用車の出入りしやすい、店舗裏口の道路に面した場所に設置されます。
PCAの特徴はなんといっても、90KWhという高出力の急速充電設備を利用できることです。
フォルクスワーゲンのオフィシャルホームページにも記載されていましたが、「ID.4」であれば満充電の80%まで充電させるのにわずか40分程だそうです。家庭用のタイプで3KWh仕様なら同じ80%充電で※約18時間かかるので。もちろん色々な条件次第ではそこまでのパフォーマンスが出ないこともありますが、目安の数字としたは確かに超早いです。※バッテリー残量0%からの充電シーンは日常的には考えにくいので20%位から80%までならもう少し短時間で充電できると思います。
充電設備の工事には、充電器専用の電源設備を専用に増設されました。いかに大容量の電気を扱っているのか、この電源設備を見ると分かります。
2月末には工事も終わり、充電設備稼働直前には使用前の検査を終えて準備完了。ディーラーにもテスト用専用カードが届き、いよいよ使用できるようになりました。
多分、簡単な操作で充電ができるはず!と、思いつつもスタッフ代表で取扱い説明を聞いてくれた加藤スタッフから、説明を聞きながら実際にデモカーの「ID.4」で充電させてみましょう!
その後は、充電器の横にささっているトリガーを抜いて、車両側に差し込みます。
と!
ここで、初めてトリガーを手にした私含め、脇淵スタッフも驚いたんですよ。
なにかって、めちゃくちゃ重い!脇淵スタッフの写真を見てもらっても分かるように、トリガーを両手で添えてますよね。どっちかいうと、青色のトリガーより直径70mm極太のケーブルが重いって感じでした。
充電中、ずーっと持っているものではないので、車両へ差し込んでしまえば良いのですが。。。
高出力は大変魅力的ですが、反面、高電圧、大電流。安全対策をしっかりしないと何かと危険ですから、その点は徹底的に作ってあるのでしょう。
皆さまは、脇淵スタッフのようなマネごとはしないと思いますが、その先の操作を続けます。ちなみに、映画「ジョンウィック」は確か、今年続編が公開されるんじゃなかったかな。キアヌ・リーヴス。公開されたら即、私は観に行きます!
では、その続き。
では、差し込みが終わったので、画面の表示通りに充電「スタート」。今回の充電は、ディーラー専用のカードを充電器にタッチ。認識させましたが、多くのオーナー様はスマホアプリを使った認識方法もあるようなので、電気自動車を所有することになった時は、アプリをダウンロードしておくと便利でしょう。
コレで、充電器側のモニターが「充電中」の表示に変われば一般的に約30分程で充電終了。自動終了はしないので、オーナーさん側で充電を止める操作が必要です。もちろん、10分だけみたいな少ない単位で止めることも出来ます。というのも、急速充電器を利用するには料金が発生するからです。
上の料金プランの場合、「都度会員プラン」で90kwの場合、1分あたり120円かかります。30分利用した場合なら3,600円発生します。仮にですよ、デモカーID.4の場合、バッテリー80%で約410km走行可能と表示していたとすると、PCA充電器だけ2回利用して820km走行するには当然7,200円となります。こうなると、ティグアンやゴルフトゥーランのガソリン車の燃料代とさほど変わりないかもしれませんね。
急速充電器をメインに利用する事は、車両バッテリーへの負荷も大きいので、普段の充電は家庭用充電3kwか6kwで乗らない時間(帰宅後夜間~翌朝)にゆっくりジワジワと行うのが良いと私は現時点の情報で判断しています。今後、技術や新たな情報がアップデートされたら考え方が変わるかもしれませんけどね。
私の急速充電器の利用シーンは、「遠方での充電」を想定しています。普段は自宅の「普通充電」。
この使い分けかなあって考えです。
さあ、充電を終えたら、トリガーを充電器側へ戻して、作業終了です。
お疲れさまでした。
追記、PCAサービスは2023年2月時点、ポルシェ、アウディ、フォルクスワーゲン3ブランドのみ利用可能です。それ以外には利用できませんのでご注意ください。