餅つきは最後の〇〇が最高!!

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今年も恒例イベントが執り行われました。

毎年12月30日と決まっています。
なんでも29日は「くもち」といって縁起が悪いとか。
だから毎年わが家の「餅つきイベント」は30日と固定です。

だいたい30日は寒いのです。
餅つきは基本屋外なので、雪が舞おうと、強風だろうと、行うので、
だから、今年も徹底的に着込むのです。

今年の寒さ対策は徹底的でした。

・表はナイロンで裏地は起毛、汚れに強いワイドパンツ。
・その中にスエットパンツを履く
・靴下は普通の靴下を履いた上から、
・バッテリー式の熱線靴下でポカポカ
・長靴には起毛のインソールを敷く

ここまでしないと、例の症状が出ちゃいますからね。

餅つき会場は、わが家の裏の小屋。
朝7時30分から薪に火入れを行い水の入った釜を温めます。

薪と言っても、色々なも機材を燃やして使います。廃材に柚の選定で出た枝に、梨の枝に。
乾燥した枝豆の枝も良い熱源になります。

釜の水は大量なので、沸騰するのに時間がかかります。
だから、朝早い時間から準備が必要なんですね。

釜のお水が沸騰したら、いよいよ「もち米」を蒸しに入ります。
だいたいその時間で8時。
ようやく近所の親戚のオジサンたちがバケツに入った各家のもち米を持ち寄って来ます。

そう、餅つきは毎年大量なんです。

・わが家、3升半を3回
・親戚、4升を3回
・親戚、3升半を2回

合計8回餅つきを行います。
まだ減った方です。
子供の頃は、ここに「こわ餅」と言って、餅にお米のツブツブが混じっているタイプで、
親戚のオジサンが好きだったんですが、「こわ餅」は、めっちゃつきづらい。
こわ餅が4升を2回分多い時代もありましたが減りました。

さあ、餅つき開始です。
このイベント。近所親戚には人気で、1年で一番多く若者が集まる。
10代から30代が餅つきをしたくて集まるのです。
なので、減ったとはいえ8回の餅つきは、世間の人手不足とは無縁です。

しかも餅を反す役目や、餅を伸ばす役にも若者が挑戦してくれて、
こうやって、自然と次の世代に引き継がれていく良い形が行われているのかな。

私は、毎年「餅を伸ばす役」をこなしていたんですが、今年はついに若手に引き継ぎました。
ちょぴり寂しい思いもありますが、伸ばした餅の板ごと肩まで持ち上げてひっくり返す作業は粉まみれになるので、それが無いのもホッとします。

この伸ばす作業は、雑煮や焼餅用の角餅に切りそろえる為につきあがった餅を木枠に入れて一定の大きさ厚さに伸ばす作業です。

昔からズーっと使い続けている、木枠。この先、いつまで使い続けられるか。

角餅以外は、新年を迎える為の「鏡餅」用に手で丸く整えます。この作業は、小さい子から大人まで、皆でいっきに仕上げます。つきたての餅に触れられる機会なんてとても珍しいことだと思います、子どもたちにとっても貴重な体験なんですが、小さい子には「砂場の団子作り」の延長で、こねてるだけで、いっこうに鏡餅の形にはならないですが、まっ、それも良し。

こうして、朝7時30分から始まった餅つきイベントは、8回の餅つきを終え、時間はお昼の12時30分。いよいよ、お楽しみタイムです。

近所の親戚の10代、20代のデジタル世代も、3歳、5歳の子供も楽しみにしている事が最後にふるまわれます。

それが、「つきたての餅をいただくこと」

これは、確かに美味い。
わが家のフレーバーは毎年決まっていて、

・きな粉
・あんこ
・大根おろし醤油

私は、8割きな粉でいきます。残り1割あんこ、1割大根。
これが定番です。

お行儀は悪いですが、みんなその場で立って、しかもタッパーから直に手でつまんで、食べます。
餅に、きな粉。とてもシンプルなんですが、焼餅では味わえない食感なんですよね。
やはり、つきたての餅は、最高です。

このぜいたくな味を記憶にインプットされると、
毎年、この楽しみを思い出して、皆が集うのでしょう。
中毒性が有るのかもしれません。


12月30日は「餅つき」。
私にとっては、寒すぎて10月くらいにやりたいのですが、
寒さ対策してでも、やはり年末に行う意味が「餅つき」+「人の集い」が、
「あたたかさ」や「おいしさ」に変わるのかもしれませんね。

2024年も終わり、新たな1年が始まります。

あとは、後片付け。
杵や木枠、伸ばし棒など、ゴジゴジにくっついた、お餅を束子でひたすら洗い流し、
にぎやかな1日が終わるのでした。