「キー電池切れ」の為に、ロードサービスを呼ぶ必要はありません。出先で慌てず、対処できます。
2022年2月の投稿。
多くのクルマに「キーレスエントリー」や「スマートキー」機能が標準搭載され、ドアロックの施錠・解錠、そしてエンジンスタートがプッシュで簡単にできるので「便利さ」を実感されているオーナー様、多いですよね。
ただ同時に「キー電池切れ」によるトラブルが身近に感じられるのも実情です。
ー主な事案ー
・ドアロックの開錠・施錠が出来ない
・エンジン始動が出来ない
実際にトラブルが発生し、ご不便をおかけしたケースあります。
そこで今回の「How to」は、キー電池切れしても「エンジン始動」や「ドアロック」を開錠する方法を紹介します。
今回は電池切れを想定して、わざとキー電池を外した状態で行っています。
作業前に注意:
ドアノブのカバーを外す際、部品の一部がわずかに変形したり、カバーを外した勢いで落下し傷が入ってしまうリスクがあります。事前に試す場合は「ドアパネル一部」や「キャップ」に養生テープなど保護をした上で行ってください。
1、まず運転席ドアグリップを下から覗いてみましょう
すると、ちょうど指で指した穴が開いているのが確認できますね。
2、キャップを外します(この作業を慎重に)
・普段はリモコンキーに格納されている機械式のカギを出しましょう。そしてそのカギを穴に下から軽く差し込みます。
・機械式キーは金属製です。差し込む際、ドアパネルに当たると塗装に傷が入る恐れがありますので、キーはドアパネルからやや浮かせた状態で穴に軽く差し込みます。
※冒頭でもお断りしましたが、作業上ドアパネルやドアグリップ、キャップ等、キズや変形のリスクがありますので、ご注意下さい。
・キャップは2か所のツメでハマっているだけなので、とても構造はシンプルです。
片方の手でキャップを支え、もう片方の手で機械式キーを穴へ軽く差し込みます。
・差し込んだら、カギを軽く左右にねじると、キャップの底部がわずかに浮きます。
・その浮いた隙間にキャップを支えている側の手の指で剥がすように底部から浮かし上げます。
注意)力を入れすぎると、勢いでキャップが飛んでいき、塗装面に傷が入りますので、加減が難しいですが、じっくり、ゆっくり行っていただいた方が外しやすいです。
3、ドアロックを開錠・施錠する
ドアロックを開錠する場合は時計回りに。施錠するときは反時計回りに回して下さい。
さあ、これで車内へ乗り込む事が出来ます。
4、エンジンをかける前に
いよいよ、エンジン始動をさせますよ。
クルマには唯一、キー電池が無くても「電気的キー情報」を認識する部分が車両にはあるのです。
それが、ワイパーレバーのやや下の部分。写真だとパネルに印が有るのでそのマーク付近にリモコンキーをパネルに押し当てます。
2021年デビューしたゴルフ8世代目は、フロントカップホルダー(↑の写真)に認識装置が有るので、リモコンキーはカップホルダーの底に置きます。
5、いよいよエンジン始動です
ここまできたら、あとは簡単。
電池切れのカギをパネルに当てながら、いつも通りフットブレーキを踏んで、同時にスタートストップボタンを押します。
この時、注意が有りまして。
・フットブレーキは普段より強めに踏み込んでください。
・スタートストップボタンは長めに押してください(5秒くらい)
外したドアグリップのキャップは、リモコンキー電池交換を終えるまで、保管されると良いと思います。電池交換後に取り付けましょう。
今回は、万が一「リモコンキー電池」が無くなっても、車内へ乗り込む方法とエンジン始動方法を取り上げました。
早目にキー電池交換を行っていただき、少しでもトラブルの少ない状態を作っておきましょう。