2023年11月5日(日)、「富山マラソン2023」に出場しました。
私はその日、45歳を迎えまして。
そして、この日をもちまして、
「フルマラソン」および「ハーフマラソン」の競技から身を引くことを、ここに宣言します!!
開催日が誕生日。そのカウントダウン
ということで、ラストランの開催地は富山県。出場受付が開催日前日の19時までに終えなければいけないので、11月4日(土)は午後からお休みをいただき、富山へ向かいます。
無事に受付を済ませ、スタート地点の高岡市へ移動。駅隣接のビジホに移動中、JR高岡駅舎のコンコースで開催をカウントダウンする掲示板が残り「1」を指していました。
そんな誕生日事態に特別な思いを持つことはないのですが、さすがにマラソン当日が誕生日と重なると特別感が増します。引退するにはちょうど良い節目になりました。
マラソンゴール地点が、富山市の駅北にある環水公園。受付会場はその公園に隣接している総合体育館。富山市に到着した頃にはすっかり日が沈み、環水公園内が落ち着いた色合いでキレイにライトアップがされていました。写真の奥に映っている建物が世界的に評価されたこともある「スタバ」です。この日もテラスにまでお客さんが溢れていましたよ。
マラソンを辞める三つの理由
ところで、私がなぜマラソン大会から身を引くのか。その理由は3つあります。
1、練習に時間が必要。
私は「ぶっつけ本番」的な考え方は持っていません。だからフルマラソンにエントリーすると大会日に向かって練習をするわけです。大会の一か月程前から徐々に練習距離20キロ、30キロと伸ばしていくと、一日に2時間とか3時間を練習に費やします。これが私には時間的に重かったです。せっかくの休みの日が、、、
2、前から気付いていたんですが、走り過ぎのような。。。
健康や体型をキープするだけなら、フルマラソンやハーフ程走らなくても十分。普段、私は休日に8kmや10kmランをしていますが、それで十分なんです。目標を持って挑戦するなら、確かにフルマラソンは走りがいがあると思います。達成感も相当あるし。ただ、身体には結構負荷がかかっている気がするんですよね。医学的なデータや知識はありませんが、なんとなく続けない方が良い気がして。。。だから辞めることにしました。
3、今後は違う楽しみを。
2019年と今回で2回のフルマラソンに出場。前回が見事「サブ4」達成し、今回もサブ4は叶いませんでしたが4時間8分の記録でした。どちらの大会も全体参加者の上位20%前後に入っているので、自分の位置感が分かり納得。結果に十分満足したので、今後はもっと違う楽しみを見つけよう!
今まで十分走ったので、これから45歳以降の過ごし方を変えるつもりです。
私の誕生日を14,000人が祝う!!
誕生日(大会)当日。
いやー皆さん。私のお祝いレースに大勢のランナーが全国から集まってくれました。
その数、14,000人。海外からも台湾、上海、オーストラリア、フランスなど多国です。
会場周辺ランナー、ランナー、ランナー。行きかう人々皆ランナー。正直、大会規模を勘違いしていました。5,000人位だと思い込んでしたので、人の多さに驚きました。
スタート地点を撮りたくて立ち入り制限のギリギリまで侵入して撮ったのですが、車いすランナーさんがアップをしていました。会場到着前にココに来たので、その後会場周辺があんな群衆でごったがえしになっているとは、想像もしていませんでした。
この時は、曇り空。気温はやや肌寒い程度で、それほど寒さは感じませんでした。
今日の天気予報は、曇りから晴れ。風は日中にかけてやや強くなる。気温はこの時期としては高めの予報。降雨でスタートという最悪の状況は避けられましたが、気温が20度を超えてくることが体力にどう影響が及ぶのか、心配でした。
さあ、スタートの号砲は午前9時。手荷物預かり締め切りが8時20分。貴重品を専用袋に入れて、預けます。スタートまでの40分間。薄着の格好で待ち続けるのです。この日は気温が高めで幸いでした。
スタートブロック集合が8時40分。私は、先頭のAから数えてGブロック。Gブロックだけでもザっと500人以上。その後ろもH、I、J、、、と続きます。
富山マラソンは、こんなコース
今回、42,195km完走を目指す富山マラソン。コース紹介です。
特徴は、”スタート”と”ゴール”が違う都市ということ。よくあるパターンは、それぞれ同じ都市が一般的だと思いますが、富山マラソンは違います。県外の参加者にはこれが結構不便なスタイルなんです。
私の場合スタート地点にクルマを置いたので、ゴールしたら再びスタート地点にクルマを取りに戻らなければいけないんです。なぜか、スタート地点へのシャトルバスが無いので、私は北陸新幹線を使ってわざわざ戻ることを計画していました。
もう一つの特徴は、コース設定です。スタートして平坦な高岡市内を15キロほど走ります。その後、富山の三大河川の一つ「庄川」の堤防沿いを下って射水市(いみず)の港へ向かうのですが、ちょうど42キロの中間地点にあたる地点に吊り橋を設定してあるのです。
この吊り橋、大型船が入港できるように海面から50m程高い場所に道路を通してあります。吊り橋を下から見てる分には大きくて迫力があって見ごたえ十分ですが、ランニングでスタートから20km走って徐々に体力が消耗し始めたその先に、わざわざこの吊り橋を登らさせられるのです。
確かに、通常は車両専用道で歩行者は通行できるマラソン参加者の特権といえば特権。
参加がこの橋を渡る事をお目当てにしているランナーさんも多いとか(ホントの話かいな!?)
ね、「新湊大橋」。写真も快晴で橋の奥に雄大な立山連峰が望めます。
無事に名所の吊り橋を渡り終えると、後半は淡々と田んぼ道を進んで、富山市中心部を目指します。
後半35kmを過ぎると、身体が悲鳴をあげ始めます。ペースが落ちてきて、走っても走っても次の1kmがなかなかやってきません。
そんな苦しい状況を耐えた先に、
環境都市富山市自慢の公園、「富岩運河環水公園」のゴールとなるのです。
前日受付会場があった、イルミネーションがきれいな公園のことです。
地域の特色が反映される「モグモグ」スポット
フルマラソンの距離になると、飲まず食わずはとても危険で、プロのランナーでも最低給水しながら走ってますよね。なので、このコースにも様々な軽食が用意されています。
ドリンクに関しては、
「コカ・コーラ」さんが富山県礪波市に工場が有るからでしょう?たっぷり提供いただきました。
・アクエリアス
・いろはす
・コカ・コーラ
軽食も、
・甘金丹(かんこんたん 富山の銘菓)
・ますずし (お土産の定番)
・昆布おはぎ(富山県民は昆布好き)
・ドラえもん しろえびせんべい(藤子・F・不二雄先生のふるさと高岡市)
・各種かまぼこ(富山湾、さすが海産物豊富)
・他 (シャインマスカット、アメ、キャラメル、ゼリー、チョコレート)
とまあ、バラエティー豊か。私も、糖分を補給したいので「かりんとう饅頭」を。ご飯もので「ますずし」を狙ってました。シャインマスカット、甘くておいしかったです。
さすがに、「コカ・コーラ」もあったんですが、炭酸はむせそうだったのでパスしました。
給水経験が浅い私は、「マラソンは立ち止まらず、走りながら給水する」ものだと思い込んでいました。前回、小走りでも、とにかく立ち止まらずスポーツドリンクを口にしたんですが、ドリンクが鼻に入りそうだし、紙カップで前が見えずらく危ない。意外と給水が難しいことが分かりました。なので、今回はお行儀良く止まって、ゆっくりと飲むことを意識しました。なんでも、「~ながら」行為は良くないですね。
記録は満足、満足これでオッケー
4年ぶりフルマラソン。
そして今回で最後のフルマラソン。
上の写真は完走の瞬間。ゴール地点の画像です。店舗の後輩たちが、わざわざその瞬間を動画で記録していてくれました。その時間帯は確か、営業中!?まっ、いいよね。ありがとう。
私の記録です。
◇記録:4時間8分14秒(ネットタイム)
4時間15分51秒(グロスタイム)
ネットタイムは、スタート地点を超えてからのタイム。
グロスは、号砲が鳴ってからゴールまでのタイム。
ネットとグロスに差があるのは、トップランナーさんがスタートして、Aブロック、B、Cと徐々にスタートして行って、私がいたGブロックは約7分後にようやくスタートラインを通過したということなんです。14,000人もいるとスタートするだけで時間がかかるのです。
スタート後の状況です。
そのスタート後10km程はランナーの大渋滞。もう少し早いブロックでエントリーしときゃ良かったと思いましたが、久しぶりだったので控え目に申告したんです。ランナーの隙間を探して、追い抜いてをひたすら繰り返し前へ前へ出ていきます。スタートして15km位でようやくランナーの間隔が空き始め、自分のペースで走り始めることができました。
毎度、フルもハーフも大会には「仮装ランナー」さんがいらっしゃいまして、今回も走ってましたよー。
・初代ガンダム(全身)
・初代ガンダム(頭部のみ)
・ラムちゃん(男性)
・ウォーリー
・ギャル2人(おそらく男性)
・マリオのクッパ
・パンダ(頭部のみ)
・阪神ファン(岡田、近本、藤川)
・巫女さん
・バカ殿
・ネギ(野菜の着ぐるみ)
・他(ミッキー、ドラえもん、さかなクンなど)
最初の折り返し地点で、遅い方の集団の中で見かけたんです。走りにくそうにズタズタと走っている”全身ガンダム”ランナーさん。多分自作の5頭身くらいのモビルスーツ。あの格好で一体何キロまで走ったのだろう。
スタートが同じブロックだった”ウォーリー”。たくさんのランナーの中にいたのでまさに「ウォーリーを探せ」状態でした。
阪神ファンは、時期が時期でしたね。確か当日の夜が日本シリーズ第7戦だったから、それぞれ3人バラバラの地点で見かけましたが、フルマラソンどころではなかったかもしれませんね。沿道の人から「阪神がんばれ!」って声援が飛んでいました。
25km折り返し地点で見かけた”バカ殿”。既にマゲが傾き、袴がはだけ、顔も険しく扇子をグルグル振り回して走っていました。
ネギは、大垣ハーフマラソンでも見たことあります。本当にネギの着ぐるみなんです。青ネギ部分は身長よりはるかに高いヤツで走っているので感心します。大垣の時は「徳田ネギ」なのかなあって思ったんですが、富山は、何ねぎ?
ギャルは後ろ姿しか分からなかったんですが、あちこちの沿道から「ギャル頑張れ!ファイト」って言われていたので、おそらく容姿もギャルだったんでしょう。後ろ姿は女子高生って感じでした。
とまあ、仮装を楽しむのもマラソン大会の楽しみの一つです。
沿道の皆さんも、楽しんでいたんじゃないかなあ。
声援が励みに
たくさんの大会に出場したわけではないけど、毎回、沿道からの声援が嬉しいのです。
見ず知らずの人たちなんですが、一歩一歩を後押ししてくれます。
家族連れの小さな男の子。沿道に御達者カーを何台も横付けして手を振ってくれるご年配の皆さん。港ではモーターパラグライダーからフラッグ応援もあったね。他にも、私設でコールドスプレーを提供するブース。38km付近、最後の上り坂で「ガッツだぜ」を大音量で流すおじさん。迫力の富山商業高校応援部だったりと、富山マラソンは沿道から人が途切れなかったです。すごい!
走れば走るほど、辛くなればなるほど、声援がしみるのです。
もちろん、応援をもらっても身体はいうことをきいてくれません。タイムが早くなるわけではないのですが、気力だけはゴールへと一押しをてくれるのです。
今回もたくさんの応援をいただきました。
走り終えて
富山マラソン、日中の気温が23度近く上がり暑く慎重に走ってなんとかゴール。完走できました。
でもマラソンは無事に終わったんですが、まだ続きがあって、スタートした高岡市にクルマや荷物が置いてあるので、ゴールの富山市から再び戻る必要があるのです。
特に主催者からシャトルバスの手配も無い為、自分で戻る手段を段取り。
ゴールでスタートで預けた手荷物を受け取ると、痛い足をかばいながら富山駅へ向かいます。ゴールの環水公園と駅は近くで10分程で駅へたどり着きます。「さっきまでマラソン走ってました!」と行き交う誰もが見てもそのままの格好で移動。
そして券売機で買ったのは「北陸新幹線」。
旅行でもないのにこれが初めて乗った北陸新幹線。
富山から一駅先が「新高岡駅」。の近くにフォルクスワーゲン高岡店があるのです。
実は前日からクルマはそこに停めさせていただいてたんです。
で、新高岡駅からフォルクスワーゲン高岡店まで、辛いけど徒歩で移動。
4時間マラソン走って富山へ行って、帰りは新幹線でわずが8分でスタートの高岡市へ戻ってくる。
なんだかなあ。
そうそう、あと、
今回、初めてスマートウォッチを付けて走ったんですが、データに驚きました。
朝、ホテルからスタート会場へ移動、マラソンして、高岡へ戻った頃には、
なんと、5,600kcalを消費。歩数も54,000歩。
当然、過去最高値です。
一般40歳前後男性の1日の必要摂取カロリーの目安は2,700kcalと言われているので、この日1日で2日分以上のエネルギーを消費した事になります。フルマラソン、ヤバい。
といった、私の1日のマラソンもゴール迎え、後泊のビジホへ向かうのでした。
さあ、皆さん。
マラソン、いいなっ。走ってみたいなって思いました?
達成感を強く味わえますよ!
どんなタイムでも良いと思います。
とにかくゴール(完走)目指して、エントリーしてみましょう。
この岐阜の地域でもいくつか大会がありますから。
またそんなお話が出来ると嬉しいです。
もう私は出ないですからね。
「Runnet」も退会したし。
それでは。