まずは言い訳から
前回の更新がなんと7月9日。
それっきりだったんですね。
私は、元気に暮らしています。
7月がレンタルボートで四日市港を爆走するの巻のブログで止まった以降は、
・8月 農業の多忙
・9月 稲刈りや乗鞍の自転車
・10月 イベントの段取り
・11月 イベントの本番
ブログを更新する時間があったかのか?と問われれば、あったのです。
あったんだけど、気が落ち着かなくて、ブログと他事を並行して進める器用さが私にはありません。
なので、大きなプロジェクトが終わった今、ようやくブログを更新する気が湧いてきました。
ただ、このブログも今月で終わらせるつもりです。
昨年の12月15日でフォルクスワーゲンを離れちょうど一年。
そろそろ、別のスタンスで情報を発信しようかなあって考えてます。
すでに仮の発信を始め、2026年からはそっちに切り替えます。
さて、そんな言い訳ばかりの5か月間。
そのイベントの段取りを行っていました。
そのイベントとは『同窓会』。
2025年11月23日(日)。
三連休に開催したんです。
同窓会といえば、、、
みなさんは同窓会はありますか?
「そもそも同窓会自体は一度も無いです」
「10年に一度くらいかなあ」
「連絡は来るけど、参加したこと無い」
「仲の良い10人位でしょっちゅう飲んでる」
などなど、さまざまだと思います。
意外と、一度も無いって人も多いのですよね。
私の同窓会といえば、中学校の同窓会しか経験がありません。
高校は、仲の良い4人でしょっちゅう集まって飲んだりしていたので、
あまり同窓会の雰囲気はなかったのです。
一方、中学校の同窓会は、
私が幹事で開催してきました。
だれも、やってくれないのか。
私が知らないだけで、実はやっていたのか。
そうだとしら、悲しいけど。。。
だけど、周りの同窓生たちも知らないので、
きっと私以外で開催した経緯はないのでしょう。
まあ、小さな規模のはポコポコ開かれていたんでしょうけど。
20歳の成人式以来、
26か27歳の頃に一度目。
38歳の時に二度目。
そして今回、47歳で三度目の幹事。
前回までは、近くの飲食店を貸切って、
お食事にお酒のなどの「飲みホで」、開催時期は年末で、
とよくあるスタンスです。
特に38歳の時に開催した同窓会は、
学年約150人中80人近く集まってくれて、めちゃくちゃ盛り上がったんですが、幹事の私は全く同窓生たちと会話することができなくて、無事に終了したことに「ホッと」した記憶だけが残っています。
それから9年。
今度は私もゆっくり会話がしたい。
でも、普通の同窓会はつまらない。
地元らしい同窓会。
そうだ!
「列車を貸切って開催しよう!」
準備期間は5カ月
2025年5月末。早速、前回の幹事メンバーに相談。
それぞれのメンバーから「いいんじゃない」って軽い返事があったので、直ぐに開催の相談を鉄道会社さんへしました。
連絡先は「樽見鉄道」。
そう、私の住む地域には樽見鉄道が走っているんです。
小さなころから、身近なローカル線です。
樽見鉄道の担当者さんに、
「列車を貸切って、同窓会をやりたいのです!」
「どうですか、できそうですか?」
すると、担当者さんからは、
「貸切運行で、同窓会は初めてです」
「前例は無いですが、ユニークなのでオッケーですよ」
と、快く受けていただきました。
ここから、同窓会の準備が始まったのです。

列車を乗り過ごす経験
まずは、大垣駅と樽見駅間を乗ってみよう!イチゴ農家4年目の近所の同窓生を誘い出し、セブンイレブンで樽見鉄道一日乗車券を購入。自宅最寄駅から出発駅大垣駅へ向かいます。大垣駅では同窓会の開始予定時刻と同じ列車に合わせて発車まで、駅構内の「山ちゃん」でランチを取ります。
ここで、まさかの事態発生!!
注文したランチがちっとも出てこない。
まあ、まあ、ここは駅構内。直ぐ食べてホームに向かったって、しれている。発車時刻を気にするも、ランチを待ちます。が、それでも出てこない。
「まだですか?列車の時刻が近づいてるんですよ」
さすがに、ヤバい時間になってきたので店員さんにお伺い。
「もうすぐです」
と、調理場からカウンター越しに返事。
発車まで10分を切ってきた。
ここでようやく、ランチ登場!
しまった。手羽丼とうどんを頼んでいた。。。
うどんが、熱い。
早食い競争状態の二人。
食べながら、会計を済ませる。
店を出る。
ここから中学時代の陸上部が目覚める。
そう、二人とも中学時代は中長距離走で走り込んでいたんです。
しかし、走れない。
けど早歩き状態の二人。
改札を抜け、他の乗客がいなくなるや、小走り。
6番線のホームへ降りる。
走る(実際は、競歩の速いやつ)。
視界に樽見鉄道の列車確認。
まだ列車はホームにいる!
でも、なんか、列車が近づかない。
むしろ、離れてない!?
まさか、乗り遅れた!!
二人、競歩終了。
当時46歳。
生まれて初めて、目の前で乗車予定の列車を見送った。
イチゴ農家には、
「列車、行ってまったやないか!」
「どうするんや」
と、責められるし。。。
クルマで追いかけるわけにもいかない。
「まあ、次の列車も樽見行きやで、それまでコーヒータイムにしよまい」
アクアウォークのスタバで時間を過ごしました。
話は戻って

乗り損ねた次の列車は無事に乗車出来ました。平日ということでお客さんは、まばらです。大垣、東大垣、横屋と各駅に停車します。
私のイメージする同窓会は、こうです。
・大垣駅で、参加者の半分くらいが乗車。
大垣駅から乗る人は、JR線からの乗り換えにスムーズなので遠方からの参加者は便利かなあ。乗車時間が一番長いので、しっかり話しをしたい人には良いかなあ。もし同窓会あとの2次会があるとしたら、大垣駅周辺の居酒屋さんに直行できるので便利かなあ。
・地元の各駅(3駅)から乗車が数名づつ。
駅によっては広い無料駐車場があるので、クルマの参加者には便利かなあ。大垣駅から乗車した同窓生は、誰が乗車するのか分からないので、ワクワク感がたまらないだろうなあ。同じく各駅から乗車する同窓生も、既に誰が乗っているのかワクワク感がたまらないだろうなあ。
こんな感じを妄想しながら、更に。
・列車のエンジン音や走行音など、会話はできるだろうか?
・列車の揺れは立ち歩いてもふらつかないだろうか?
・飲み物やお菓子のテーブルはどこに置こうか?
・参加者が少ない場合、逆に多い場合どう同窓会を進行する?
・トイレのある駅はあるのか?
まあ、色んなことを想定して終点の樽見駅へ近づきます。
終点樽見駅では12分間停車して、折り返し大垣行きとなります。
その間、
・列車と記念写真が、できっかなあ
・トイレ休憩に喫煙時間したい人、行かせられるかなあ
こんなことまで、想定して、時間や動線を妄想します。
折り返しの列車内でも、
・何人、2次会へ行くかな?
・どのあたりで締めの挨拶入れようかなあ?
大垣駅⇔樽見駅の往復時間、約2時間20分。まあ、よくある飲食店で開催する同窓会と同じ位の時間線です。この日の試し乗りでは、樽見鉄道史上初となる「貸切列車同窓会」のイメージが「イケる!」に近づいた気がしました。
もう一つの「ガチ」
最初に言っておかなければいけませんでしたね。私は「鉄オタ」ではありません。しかし、乗り物全般好きなので、「クルマ」「バイク」「自転車」「船」「飛行機」「列車」それぞれに興味があります。
そうね、これまで「クルマ」にどっぷりだったので、他の乗り物にウエイトを置きたかった事は、正直なところです。
ということで、今回は列車を個人的に「貸切る」という欲を同窓生を巻き込んで実現させるわけですが。せっかく貸切るなら、アレがいるよね!
特別な列車といえば、アレ!です。
列車の先頭部分に取り付けてある、アレ。
そう、「ヘッドマーク」です。
ヘッドマークといえば、特急列車にはたいてい取り付けてあるか、電子表示していますよね。
最近は列車自体が個性的なので、ヘッドマークの無いのも多いようですが。
私は貸切列車ならオリジナルだ!だから、作るつもりでした。
絵心が無い私には無理なので、デザインのプロに依頼したのです。
貸切列車だけでは、物足りない。
ヘッドマークをオリジナルにすることで「ガチ」感が完成するのです。
他のところ(例えば飲食)にはお金かけなくても、ここだけは金使うと!
9月上旬だったかなあ。
参加可能な幹事メンバーで各務原の事務所を訪問。
デザイナーさんと打合せをしました。
私がイメージするヘッドマークは、
・デザインはシンプル
・分かりやすいロゴ
・地元の中学校らしさを感じられる
・ローカル線らしい愛着を持てる距離感
・色づかいはお任せ
こんなところを、デザイナーさんへ伝えました。
過去にいくつかお世話なったデザイナーさんです。
制作には時間かかるけど、イイ感じに仕上げてくれます。
そう、事前に樽見鉄道さんにはヘッドマークをオリジナルで作る承諾は取っていました。
デザイン代別で¥16,500です(2025年11月時点の金額)。
ヘッドマーク制作も並行して準備します。
打合せは、マック

今回の同窓会。幹事メンバーは私を入れて5人です。私以外、家事に子育て仕事に農業にそれぞれ忙しい年齢ですので、みんなに負荷はかけさせられないと、回数も時間も最小限の打合せにしました。
でも、月一は情報の共有を取りたかったので、最寄りのマックへ集合し、そこで一時間程打ち合わせをして解散。その繰り返しです。
私は18時にマクドナルドへ行くことは、いままでなかったので、少し憧れだった「夜マック」を夕食として食べていました。3枚も4枚も重なったパティ。ズンと、おなかにキマすねえ。まっ、たまには良いね。摂取したカロリーは運動で相殺すりゃいいんだかならね。
いよいよ本番
そんなこんなで、本番です。
11月23日(日)天気は、晴れ!しかも穏やかな天候です。季節が遅めに進んでいたこともあって、ピークを過ぎたものの紅葉がきれいな陽気です。
今まで5か月間、私の欲望達成に付き合ってくれた幹事メンバー。私は、備品搬入の為、車両倉庫がある本巣駅へ。他のメンバーは、各駅配置して参加者を誘導してもらいます。

午前10時、ドリンクやお菓子などを抱えて、本巣駅へ到着です。「ヘッドマークも取り付いて待機してますよー」と担当者さんに案内されながら列車の車庫へ向かいます。クルマの整備工場はさんざん見慣れていましたが、列車の整備工場兼車庫にお邪魔するのはもちろん初めてです。列車がデカい!既にエンジンがアイドリングしていてディーゼルエンジンがうなっていました。
列車の表示に「貸切」そして、オリジナルヘッドマークが先頭の真ん中に掲げられているではありませんか。
遂に、この後、走り出すのね。
いつまでも眺めていられないので、出庫時間前には車内へ備品を運び入れます。
途中、今日運行担当する運転士さんの紹介をいただきました。
樽見鉄道勤務40年っておしゃってたかなあ。大ベテランさんでした。
大変、やさしい運転士さん。雑談(邪魔にならないように)を交えながら出庫となりました。

運転士さんと私だけが乗った「貸切列車」。車庫を出ます。まずは、大垣方面とは逆方向へ北進。直ぐに停車。ここで、樽見駅からやってくる通常ダイヤの列車を待ちます。その間に、運手試算は逆方向の運転台に移動。通常ダイヤが本巣駅到着。私たちの列車がゆっくり南進し、連結体制に入ります。鉄道マニアではないけど、こんな状況から見学できるなんて!!幹事長やっててよかった!
ここで、あることに気付きます。
連結作業を何人もギャラリーがいたことです。
運転士さんによれば、本巣駅から大垣駅方面で連結状態で運行することが珍しいこと、予めダイヤに組み込んでいない運行といことで、この3連休で樽鉄を訪れている鉄道ファンの皆さんには、サプライズだったようです。さらに普段の利用客の皆さんも、今日は何事だと、こちらをキョロキョロ。
その視線に、私の方が一人で盛り上がってしまう程でした。

2両の連結運行という珍しい光景。本巣駅からは今まで同窓会の相談先になってくれていた樽見鉄道の河瀬さんと運手士さんの3名で大垣駅へ向かいます。
先頭車両は通常の営業運転中なので、お客さんが乗車。連結されて引っ張られている後方車両が回送列車。連結のドアのガラス越しにお子さんがじーっとこちらの様子を眺めています。
途中の駅での沿線では、散歩中や洗車中の住民の皆さんも珍しい光景に一旦作業を止めてこっちを見ています。撮り鉄の方も写真を撮っていらっしゃいました。
河瀬さんとは、イスを並べたり、お菓子を出したりで準備をすすめます。

今回の同窓会は、食事とアルコール類の飲み物は出しませんでした。過去経験した幹事(過去の同窓会も私が幹事)の思いから、止めました。その代り、お菓子とソフトドリンクだけに。
お菓子は幹事メンバー5人のリクエストをそのまま反映。
さーて、ここで問題です。
「上の写真の中で私の選択したお菓子はどれでしょう?」
とまあ、こんな感じで、大垣駅へ到着です。
9年振りの再会。
いよいよスタートです!!
めちゃ、盛り上がった

大垣駅では、同窓生が早速列車に近づいてきて、列車のヘッドマークを撮影し始めています。車内の準備が整い次第ドアを開け、待っていたみんなを招き入れます。
何もかもが初めての状況。発車の時間待ちます。
発車の5分前には大垣駅乗車予定全員が乗車。
先ほどまでは、後ろで引っ張られてきた列車は、折り返し。私たちの車両が先頭になりオリジナルヘッドマークを堂々と掲げ、発車しました。同窓会が開演です。
すると、参加者から拍手が起こり、飲み物やお菓子を食べながら会話が弾みます。
出発して、8分ほどで2つ目の駅、横屋へ到着します。
この駅から、数名が乗車します。
車内の同窓生は小さなホームに立っている数名が誰なのか、気になって窓を眺めています。そして、合流。「おーーー」「久し振り」などと再会の言葉が湧き上がる。でも直ぐに次の駅へ。ここからも、同様の盛り上がり大きくなります。更に次の駅。と、この駅で乗車予定でない同窓生の姿が!
ドアが開いているわずかな時間、「見送りに来た」と。
そんなサプライズに一同、大盛り上がり。
でも、まだ盛り上がりポイントがあります。
予定参加者が全員乗車した駅を出発して2つ目の踏切。
実は事前に連絡もらっていた今回不参加の同窓生。その踏切の横に実家があって、庭から見送っていると、メールをもらっていたのだ。
再会に盛り上がるみんなをその踏切の家を探すように声をかけます。
すると、運転士さん。その場所にさしかかると少しだけ、気を使ってくれました。具体的には言えませんが、私たちの状況に配慮してくれたのです。運転士さん、ありがとう。
で、その子は見送ってくれていたのか?
庭には、お母さん?うんっ?
なんと、お母さんらしき人が、こちらを不思議そうに眺めている感じで実家を通過。
その光景に、これまた皆で盛り上がって。
そんな感じで、ワイワイみんなで話して盛り上がって、写真撮って。あっという間の往復時間。
多くの同窓生は二次会へ参加の為、大垣駅まで乗車。
途中の駅で数名が降りていきました。
なんだか、不思議な別れ方でしたが、再会を誓ってお互い見送りあいました。

ところで、復路。往路でお母さんだった、あの子の家にさしかかった時、いたよ!同窓生が確かに立っていた。駅が近づいていたので、一瞬でしかなかったけど、彼女がこちらの列車を見ていたし、ぼくらも数名が気付いていた。
そんなこんなで、「貸切列車で同窓会」大いに盛り上がって、終点大垣駅へ到着と同時に同窓会が終了です。
みんな、参加してくれてありがとう。
みんなとの再会が嬉しかった。
盛り上がってくれた事に、企画して、思い切って開催して良かったと思う。
集合写真。
コリャ、いい記念写真になったわ。
最後に
2024年12月。
フォルクスワーゲンを離れて1年が経ちます。
今回のように、私は相変わらず元気で暮らしています。
このホームページは、それまでのステージを中心にブログを更新してきました。今年もブログを定期的に更新したかったけど、この同窓会が終わるまではなんだか、気が落ち着かなくて。ブログから遠ざかっていました。
いま、大きなイベントが終わって、リラックスしています。
ただ、このWebサイトは近々、閉めようと思います。
代わりのものは、用意しますが、いつまでもフォルクスワーゲンのスタッフではいられないですからね。